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職業訓練指導員(テクノインストラクター)とは

職業訓練指導員とは

 

公共職業訓練及び認定職業訓練において、訓練を担当する者をいう。その業務は、公共職業能力開発施設等において、職業のための技能や知識を指導したり、働く人々や産業界が求める教育訓練の内容を的確につかみ、キャリア形成に関する相談支援や教育訓練プログラムにまとめあげる事等である。根拠法は、職業能力開発促進法である。

 

これだけだと何だか堅苦しいなーと思われるかもしれませんね。

 

分かりやすくいうと、スキルアップに必要な技術や技能・知識について指導したり、就職支援などを行う人のこと。

 

2017年に、より身近に感じてもらえるようにと愛称とキャッチコピーが決まりました。

 

愛称:テクノインストラクター

キャッチコピー:~技で未来を切り開く~

 

最近は横文字にすると浸透するという流れですかね。

聞きなれたインストラクターという言葉と技術という英語からとったテクノを組み合わせたものになります。

 

 

主な活躍の場

 

この職業訓練指導員はどんなところで活躍できるのか、いくつかありますので見ていきましょう。

 

1.職業訓練

 全国の各公共職業能力開発施設(ハローワークの職業訓練)

2.就業支援のお手伝い

 技術や技能の職業指導だけでなく、訓練生の個別のキャリアコンサルティングの実施

3.企業、在職者の人材育成のコーディネーター

 民間企業や事業所に出向いて、在職されている方や事業主への職業訓練の実施、また働いている方のキャリアアップ支援のための資格取得講習の実施

4.技能検定や技能五輪などの各種大会・検定の審査委員

 都道府県で実施している技能検定や技能五輪などで、検定員や競技の審査委員を務める

 

指導員という名称ですが、その職業がある限り必要とされる先生としてのお仕事で、働き甲斐があるでしょう。

そのためには、免許を取得して終わりではなく自ら学び続ける必要もあります。

 

 

指導員になるには

 

私も職業訓練指導員(テクノインストラクター)になってみたい!

そう思ったときどうすればよいのか・・誰もがすぐになれるものではありません。

国家資格である「職業訓練指導員免許」を取得しなければなりません。

 

そう、これは国家資格なのです。

国が技能や知識を指導したりすることを認めた者にしか与えない資格です。

 

指導員の免許取得方法として様々な方法があります。

 

職業訓練指導員免許取得フロー

出典:厚生労働省ホームページより

 

なかでも代表的な方法についてみていきましょう。

 

 

免許取得のための前提条件

 

国家資格の技能検定1級に合格すること

指導員免許を取りたいと考えている職種の技能検定1級に合格していることです。

国家資格である技能検定取得に関しては、フラワーアレンジメントの資格の記事でもお話しています。

参考にしてみてください。

 

ここで初めて指導員免許が取得できる対象となります。

1級取得から指導員免許を取得するまでに期限はありませんので、何度でもチャレンジ可能です。

 

 

厚生労働大臣が指定する講習(通称:48時間講習)の受講

 

通称「48時間講習」を修了すること

技能検定1級合格者には、合格翌年に各都道府県の職業能力開発協会より講習の案内が郵送されます。

あくまでも指導員免許の取得希望者に対してのご案内ですので、必ず取得しなければならないものではありません。

ただ免許取得されない場合、毎年のように講習の案内が届きます。

必要ないようであれば、協会に連絡して郵送を止めてもらうことも可能かもしれません。

 

免許取得を希望される場合は、職業能力開発促進法に基づいて職業訓練指導員として必要な知識や指導技法等に関する能力を付けるため、厚生労働大臣が指定する講習を修了する必要があります。

この講習は、お昼休憩を除いた7時間、平日6日間連続の講習。

昼休憩も含めれば合計で48時間となるため、48時間講習と言われているわけです。ハード・・

6日間も缶詰め状態で座学を聞いているだけなので、「座りっぱなしでお尻が痛くなる」「(難しい分野は)眠くなる」といった話も聞きます。

全く知らない分野に関しては、さすがに堪えますよね・・

ただし、講習の最終日には確認テストがあります。講師によってはテストに出るような部分を強調して教えられる方もいるようです。

聞き逃していたら、かなりもったいないですね。

 

最終日の確認テストで合格すれば免許取得の資格が与えられます。

 

 

実施日程と定員

 

実施日程は、郵送される書類の案内のほかに各都道府県の職業能力開発協会ホームページで確認することができます。

住所変更等で郵便物が届いていない場合は、定期的にホームページで確認してみるといいでしょう(私がそうでしたが、協会に連絡すれば新住所に郵送してくれます)。

 

年1回の実施で定員数も限られているため、受講希望者数が多ければ必ずしも受講できるとは限りません。

受けたいと思っても受けられず翌年に持ち越し・・なんてこともあり得ます。

受講を考えられている方は早めの申込をおすすめします。

 

 

受講内容

 

・職業訓練原理

・教科指導方法

・労働安全衛生

・訓練生の心理

・生活指導

・関連法規

・事例研究

・確認テスト

 

職業能力開発促進法に基づいた資格で、どの職種にも通ずる関連法規や安全衛生など多岐に亘る内容となっています。

一見、自身の取りたい職種には関係なさそう・・と思われるようなものもあるかもしれませんが知っておくべき重要な内容となっています。

 

 

受講料

 

14,300円(税込)※2020年現在

 

 

受講申し込み

 

受講に必要な申込書と職務経歴書等の提出が必要です。

顔写真や事業所の証明が必要ですので、締め切りギリギリではなく早めに準備しましょう。

 

 

48時間講習が受けられない場合

 

代表的な免許取得について48時間講習を紹介しましたが、連続で6日間も時間を空けられない!という方もいることでしょう。

実際、私がそうでした。。

何とか取得できる方法はないものか?と思っていたところ、講習を受けずに免許取得ができる一発試験なるものがあるとの情報を得ました。それで取得した方が身近にいたのです。

 

職業訓練指導員(テクノインストラクター)試験

この試験については、対象者に向けて郵送での案内などは一切ありません。

非公開の試験ではありませんが、知らないと損でもあります。

自身で日程を調べて受験申請、試験対策~合格を目指す必要があります。

 

 

試験日

 

各都道府県庁にて年1回実施されます。

実施日程など詳細はホームページで公開されますので、定期的に確認しておく必要があります。

佐賀県の場合、だいたい毎年9月上旬ごろに実施されています。

 

この試験のいいところは、他県でも受験できることです。

私も隣県の試験日程と見比べてどうしようかと考えていました。

日程が合わない場合は、他県で受験してみるのもいいでしょう。

 

 

実施職種と試験内容

 

学科試験(指導方法)を実施する全免許職種

 

出題科目としては、48時間講習とほぼ同じです。

・職業訓練原理

・教科指導方法

・訓練生の心理

・生活指導

・職業訓練関連法規

※2020年に佐賀県で実施された科目です。

 

 

受験申請と受験料

 

ホームページ内で受験申請に必要な書類のダウンロードができます。

48時間講習と違い申請書類が多いです。早めに準備し受付期間内に申請を行いましょう。

 

提出申請書類は以下の通りです。

・受験申請書

・履歴書

・身元証明書

・登記されていないことの証明書

・受験資格を証する書面(技能検定1級合格証書)

・試験免除を証する書面(※試験免除を受ける場合)

 詳細はホームページ等で確認ください。

 

受験料 3,100円 ※2020年現在

こちらは、受験申請書に収入証紙を貼付して納める方法です。

収入印紙ではありませんので、ご注意ください。

 

申請書類をそろえるだけで、あちこち回らないといけません。

それだけで時間がかかりますので、早めの準備が必要です。

 

ただし、次のいずれかに該当する方は受験ができません。

1.成年被後見人又は被保佐人
2.禁錮以上の刑に処せられた者
3.職業訓練指導員免許の取消しを受け、当該取消しの日から2年を経過しない者

 

申込が完了したら、受験申請書類の審査が行われます。

審査にて受験資格が認められた場合に受験票が送付されます。

民間ではなく国が認める免許なので受験前審査が厳しいです。

 

 

合格発表と試験結果の開示

 

合格発表日は、試験当日に案内されます。

都道府県のホームページにて掲載されるとともに、受験者に合否通知を行い、合格者には合格証書が郵送されます。

 

合格基準は、6割以上の正答数が対象です。

試験の得点について、受験者本人のみ口頭で開示請求できることとなっています。受験者本人でも電話での開示は不可となっています。

開示請求期間と場所が決められていますので、試験結果を知りたい方は受験票を持って所定の場所へ出向いてみてください。

私は結果を聞くためだけに出向いて開示してもらいましたよ。

 

 

試験に向けての勉強方法

 

この試験は過去問題などがほとんど世に出ていません。

なぜなら試験終了後に試験問題と解答用紙のすべてが回収されるからです。

どんな形の試験なのか、、ナゾに包まれていますよね~。

ある都市のホームページで最新の問題が掲載されていますが、それだけではあまりにも情報が少なく対策しようにもできません。

48時間講習のように、ここ大事ですよ、試験に出ますよ、といったことを教えてくれる人はいませんので、合格率としてはかなり低いです。

現に、私にこの試験のことを教えてくれた方は3回挑戦してようやく合格したくらいです。

私の性格なのかもしれませんが、難易度が高くても取るなら一回で取りたい!

どのように対策すればいいのか・・・

当時、受験日3日違いの別の試験もあり試験勉強が重なってしまったため、どうしても効率よく勉強を進めたいと思っていました。

受験申込から2ヶ月間の勉強で実際に一回の試験で合格した私がやった方法をご紹介します。

 

まずは本を購入

職業訓練指導員のテキスト

職業訓練における指導の理論と実際

※Amazonの購入ページに遷移します。

 

これは、48時間講習でも使われるテキストです。

この試験を教えてくれた方から本をお借りしたのですが、古かったため最新版を購入しました。

どの部分が改訂されているか分かりませんので、最新版で勉強することをおすすめします。

別冊付録で練習問題集と解答がついていますので、どういった内容の問題が出題されるのか参考になりますが、改訂部分に対応していないところも中にはあります。

改訂により問題の答えを間違って覚えてしまわないように注意が必要です。

 

この本の活かし方

さ、この本をどうやって活かしたか・・

参考資料部分も含めると400ページ超のテキスト。

1ページ目から順序良く読んでいっても記憶に残らないのは確実。

まずは別冊付録の練習問題集から該当する部分にアンダーラインを付けていきました。

さらに、ホームページ上で公開されている最新の試験問題をダウンロードして出題されている内容の部分もアンダーライン。

そうすることで、〇〇の分野が出題数として割合が多いな、同じ項目の中から出題されているな、など可視化できるようになります。

重複して出題されているようであれば、そこは重要ポイントとなるわけです。

試験の出題科目が限定されている場合でも、事例を交えて基本的なこととして出題されることがあります。

例えば、安全衛生に関する内容だけど関連法規として出題など・・リンクしていたりするんですよね。

そのため、出題されない科目は対策しなくて良いというわけにはいきません。

 

一部分だけ記憶していてもダメなので、一度は全ページ目を通します。

その時に1ページ目から入っていくと確実に挫折します。

入り口は何でもそうですが沿革から入っていくので、どうも難しくて眠くなってしまうのです。

目次を見て興味がある分野から(ない場合はこれだったら取っつきやすそうという分野から)見ていくといいでしょう。

私の場合は、労働安全衛生法による免許を持っているため労働基準法や安全衛生から見ていきました。

内容は持っている免許でも活用しているものとほぼ被っていたため、その点は助かりました。

その後は心理系、生活指導など、興味がある分野から入っていくことで挫折することはなくなります。

 

一通り目を通した後は、ひたすら過去問を検索。

最初に話したように、過去の試験問題は公開されていません。

試験終了後には問題用紙は回収されますので、情報はかなり少ないです。

しかし、わずかではありますが実際に受験した方が「こういう問題が出題されていた」などと1問だけ投稿している場合があるのです。

それをかき集める。

そうすることによって、ある程度の問題は集まります。

また今も存在しているかは不明ですが、当時過去問題をいくつも解けるサイトを見つけてPC上で解答しては復習するを繰り返していました。

タイマー付きで実際の試験のように問題を解いていって解答結果が分かるようなものでした。

 

数少ない問題を頼りに解いて、間違っている部分を重点的にテキストを見返していく。

これを時間の許す限り繰り返していました。

 

出題方式は都道府県によって「〇×方式」「択一式」と違いますが、ひっかけ問題にまんまと引っかからないこと。

「正しいもの」「誤っているもの」どちらの質問なのか文章をしっかり読み込むことも大事になってきます。

 

 

試験当日

 

他の試験と比べて違うところは、机の上には受験票と鉛筆・消しゴム以外置けないこと。

筆箱や飲み物、ハンカチすらもNGです。

そのほかの荷物は、すべて荷物置き場に置かなければなりません。

不正行為に関してはとても厳しい。

コロナ禍では、マスクが必須となっているでしょうね。

 

試験開始後一定時間経過すれば、途中退席が可能です(再入場は不可)。

挙手で試験官に知らせて、問題と解答用紙を回収されて退席が可能となります。

私は最後まで粘りましたね。一回で合格したいため何度も見直しました。

 

試験終了後は解答が公開されることもないので気になった問題の答えをテキストで確認する程度。合格発表日まで合否が分からないドキドキ感を味わうことになります。

 

 

合否通知

 

合格発表は通知がくる前にホームページで確認ができます。

受験番号が掲載されているかどうかドキドキです。

私が受験した時の合格率は30%程度と厳しい結果に。

あまりにも嬉しくて恩師にすぐ電話したことを覚えています。

 

合格の場合は、合格通知と共に「職業訓練指導員試験合格証書」が届きます。

あわせて職業訓練指導員免許申請書も同封されていました。

 

 

免許申請

 

職業訓練指導員試験合格者

合格通知に同封された「職業訓練指導員免許申請書」で申請することにより、指導員としての免許が交付されます。

合格証書だけでは免許は交付されませんので注意が必要です。

 

提出するものとして、

職業訓練指導員免許申請書に収入証紙2,300円を貼付

職業訓練指導員試験合格証書の写し

 

後日、免許交付されます。

 

48時間講習修了者

確認テストに合格された方も申請方法は同じかと思います。

ただ、免許申請書の他に講習時に提出していない下記の書類を添付する必要があるでしょう。

・身元証明書

・登記されていないことの証明書

・申請資格を証する書面

 

詳細は、免許申請書に添付書類が掲載されていますので、そちらでご確認ください。

 

 

免許交付については郵送だと着払いで受け取ることになります。

 

 

免許取得までにかかった費用

 

参考程度に

私の場合、試験で免許を取得しました。

試験対策用のテキスト代、受験申請時にかかった費用、免許申請にかかった費用

合計で11,447円でした(試験会場までのガソリン代などは除く)。

 

48時間講習は、6日間拘束されますが2万円かからず取得できます。

 

 

これから試験を受けたいと考えている方は、どちらにもメリットデメリットありますので、ご自身に合う方法で挑戦してみるといいでしょう。

 

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E-mail y_yamagata@florist-yoshiko.com

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